心臓病の既往がある場合、シアリスが使えるか?

心臓への影響

シアリスは心臓に作用する薬ではなく「PDE-5阻害剤」に分類される酵素を阻害する作用がある薬です。性的刺激があった時、自然な勃起を助けるED治療薬です。

一時的に血行が良くなるので心臓への負担を心配させれる人がいますが、問題はないとされています。ただ、心臓疾病があって、狭心症・心筋梗塞などがあって、シアリス服用は避けるべきしましょう。

心筋梗塞と狭心症のメカニズム

心筋梗塞と狭心症は虚血性心疾患と呼ばれる心臓病の一種です。どちらも、冠状動脈という血管が狭まったり塞がったりすることによって発症するものです。冠状動脈とは、心臓を動かす筋肉にエネルギーを供給する血管のことです。

つまり、心筋梗塞や狭心症になってしまうと心臓に十分なエネルギーを送り届けることが出来なくなってしまうということですね。狭心症は、冠状動脈の血流が悪くなることによって心筋が酸欠状態になってしまう疾病です。心臓を動かすエネルギーが足りなくなってしまい、胸の痛みや息切れなどの症状が発生します。

心筋梗塞は冠状動脈が完全に詰まってしまった状態です。心筋にまったく血液が届かなくなり、心筋が壊死してしまいます。どちらも冠状動脈が動脈硬化になることで心臓への血流が悪くなる・ストップしてしまうことが原因となります。

ED(勃起不全)のメカニズム

ED(勃起不全)も、発症する箇所が心臓かペニスかという違いがありますが、基本的にはそのメカニズムは心筋梗塞・狭心症などの虚血性心疾患と同じになります。虚血性心疾患の場合は冠状動脈の詰まりでしたが、EDの場合は陰茎動脈の詰まりが原因となります。

陰茎動脈が詰まってしまいペニスへの血流が悪化することによってEDが発症してしまうということですね。言うまでもなく、勃起はペニスの陰茎動脈そして海綿体へと血液が流れ込むことによって起こるものです。

一気に血流が増加することによって、その血液の圧力が高まり海綿体がパンパンに膨れ上がる。この現象を勃起と呼びます。つまり、勃起は陰茎動脈への血の巡りが全てということです。陰茎動脈が動脈硬化をおこして詰まってしまったら正常な勃起は出来ないということですね。

シアリスと狭心症

性行為は心臓に負担をかけますので、今まで狭心症と診断されたことがない方でも、性交中に狭心症の発作を起こすことがあります。これは特に中高年の男性にに言いつけた事です。

一般に狭心症の発作の治療には硝酸剤がよく使われますが、シアリスを服用している場合は、急激に血圧が下降するおそれのあることから硝酸剤が使用出来ず、ほかの薬を使用する場合があります。

シアリスと心筋梗塞

基本的にはED心筋梗塞併発時のシアリス服用は避けるべきでしょう。

ですが、条件によっては使用可能となる場合もあります。例えば、併用が適さない薬を使用していない場合です。心筋梗塞をはじめとした心臓の症状には、特殊な薬が使用されることも少なくありません。この内容がシアリス服用に問題ないものであれば、比較的安心です。

またもう一点、前回発症からどれくらい経っているかもポイントとなります。現状として症状がなくても、近い間隔で経験している場合、危険は伴います。いずれにおいても欠かせないのは、医師へ相談することです。専門家のお墨付きがあれば、ED心筋梗塞併発時でもより安心してシアリスが使用できます。